医療情報技師について

医療情報技師ってどんな仕事?

医療情報技師は、病院やクリニックなどの医療機関で使われるシステムの開発・運営を担う職業です。またシステムのトラブルが発生しないようメンテナンスもします。

医療情報技師は患者と医療従者の双方の負担を軽減する目的で、医療情報技師が誕生しました。医療機関にとって、使用している医療機器は患者の治療を手助けする重要な役割を果たします。それが機能しなくなった場合、患者の検査や治療法ができなくなります。患者にとっても、症状を治すために必要な医療機器は正常に稼働してほしいもの。

医療情報技師は、医療分野の知識だけではなくITの知識も必要です。医療情報技師はそれぞれのニーズに対応する共に、新しい医療機器の開発により、これからの医療を発展できる人材が求められます。

医療情報技師の役割や資格要件

医療機関における医療機器を正常に動作させ患者の治療をサポートする医療情報技師は、情報技術がどんどん進むなか、効率的で効果的な医療や新しい医療システムの開発・運営・保守作業を目的にしています。

医療情報技師になるには、一般社団法人医療情報技師育成部会によって運営されている医療情報技師能力検定試験に合格して資格を取得しなければなりません。医療情報技士能力検定のほかに、基礎知識検定や上級医療情報技師能力検定もあります。

2015年から2017年に行われたテストとの結果では、合格者が33%前後です。2018年に実施されたテスト合格者は34.41%と上昇したものの、4割未満の合格率です。この結果から医療情報技師の試験難易度は決して低くないため早めの対策が必要になるでしょう。3科目あり、一度にすべての科目に合格せずとも、一定水準の成績を満たした科目は、翌々年まで試験の免除期間が得られます。

現在、医療情報技師の資格は民間資格であり、そこまで社会的信用性や専門性が担保されていません。医療情報学会は厚生省に働きかけて国家資格への要請をしていますが、まだ認可されていません。

医療情報技師が目指せる大学

この医療情報技師の資格を取得するための試験において、特に受験資格というものはなく、誰でも受験が可能です。
しかし、試験内容は医療分野、IT分野それぞれに特化したものであり、非常に難易度も高いため、医療情報技師になるためのカリキュラムを勉強できる学校に行くと良いでしょう。

この資格のカリキュラムを学べる頃は少ないですが、関東では東京医療保健大学の医療保健学部医療情報学科でカリキュラムを学ぶことができます。
この大学のキャンパス付近には、国士舘大学や東京大学などのキャンパスもあり、学生会館など学生専用の物件も多くあるので、地方から上京してきても安心です。

医療情報技師の就職先と将来性

2003年から医療情報技師の資格取得制度がはじまり、長い歴史のある試験制度とはいえないでしょう。医療情報技師の就職先には、主に医療系のコンサルティング会社や医療に関連したソフトウェア会社などがあります。

比較的新しい認定資格とはいえ、情報技術の進歩は著しく、これから病院やクリニックなどの医療機関で、ますます医療情報技師の需要も高まるでしょう。
また、新しい医療機器の開発業務にしている会社では、医療情報技師の人材が求められるはずです。